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バカも極めりゃ山さえ動く

この前出品したばかりですが、頭の中はもう来年のことでいっぱいです。
関係者の多大なるご協力のお陰で、遂に井山六冠を描かせて頂く運びになりました。
ご協力を賜りました日本棋院の職員の皆様に厚く御礼申し上げます。

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Twitterでの応援にお応えして、今回は制作過程を見せて行こうと思います。
ラフ。普段はもっといい加減なのですが、人に見せる必要がありましたので比較的まともに描いています。

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元画像 (日本棋院から使用許諾を得ています) はタイトル戦の写真なのでスーツ姿、脇息が手前にあり邪魔、レンズが広角、などの理由から、私がロンTとジーパンで六冠になりきって自撮りをします。ご自宅で研究されている姿にしたかったので…。
2枚に分かれているのは標準レンズでは1枚に収めることが難しかったから(これ四畳半の部屋なんですよ…)。傾いてるのは息子が保育園から帰ってくるまでに済まさなきゃと大慌てで撮ったからです(笑)。まあこれが作品じゃないので…。
何が辛かったって、男装用の胸を潰すコルセットのようなものを装着して撮影したのですが、いくら貧乳でも「あるものをなかったことにする」のは結構苦しかったです(苦労したとこ、そこ!?)。なお、なんで夫に頼まなかったのかと言うと、夫は体つきが結構がっしりしていて、男性にしては華奢な六冠になりきって貰うのは厳しいと判断したからです。

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エスキース。元画像と総合してご自宅で研究されている場面を捏造します(笑)。

ところがこれを先生にお見せしたところ、「良くないねえ」と一蹴されました…。ま、よくあることですけど。
もしこの案でいくなら、縦構図にして盤の上辺と六冠の腰から後ろは切れている構図の方が良いとのこと。
言われてみればそうか…って思うのですが、頭を冷やして考え直します。

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使用許諾を得ている写真はもう一枚あるので、ラフを描きます。
思いきって横構図にしてみたけどどうかな…。

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それを元に自撮りをします。
こうなると足つき碁盤が欲しくなりますねえ。古道具屋さんやオークションで地道に探しましょうかね。

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盤をどけた絵も撮っておきます。
それにしてもスーツがシワだらけ。六冠のスーツにはあまりシワが入っておらず、「これがオーダーと吊るしの差か…」などとしょうもないことに感動したりして。中身が細いってことにしといてくださいwww

これらの写真を元に再度エスキースを描き直し、先生にチェックして頂きます。
パスすると良いのですが…。
そしてこちらの構図を採用することになった場合、膝から崩れ落ちて号泣する担当の方の姿が目に浮かびます…。


六冠を描きたい、という思いは、ずいぶん前からありました。ただ、畏れ多くてとても今の自分には描けない、という気持ちの方が勝ってしまい、まさに「その発想はなかった!」という感じ。

転機となったのがこれ。

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ビッグコミックの表紙です。気に入りすぎて3冊も買ってしまいました。

そして、主に将棋の棋士を描いておられる荒川由貴さんの存在を知ったこと。

この辺りで(もちろんお二人には到底及びませんが)「もしかして私も描いていいのかな…」という思いが芽生え始めます。思い立ったら我慢していられない性格なので、すぐさま日本棋院にお電話しました。でも慣れないことをしたものだからあわあわしちゃって、最初に電話を取ってくださった方は「え? 日本語が通じない…w」って感じでした。すみません…。
ここからの詳しい経緯は申し上げられませんが、私が六冠の大ファンであることをご存知の方がおられたおかげで、写真の使用許諾を頂くことが出来ました。本当にありがとうございます。

また、解剖学が専門だというフォロワーさんからも、ご協力を頂けることになりました。

Twitterの囲碁クラスタのフォロワーさんからも沢山の応援を頂いています。

我ながらバカだなーと思うんですけど、バカみたいな情熱をずっと持ち続けていると、こんなにも大勢の方に助けて頂けるんだなと、本気で感動しています。

こういうのを「カステラの法則」と言うそうですが、これ、単に「六冠を描きたい」と言い続けているだけでは駄目で、熱心に観戦しているとか、人体を描くために美術解剖学まで勉強しているとか、他にもデッサンや模写を頑張っているとか、そういうのを見ていてくれる人がいたから成ったことだと思っています。私の地道な努力を見ていてくれた皆様ありがとうございます。頑張って描かせて頂きますのでよろしくお願い致します。

第31回 日洋展 大阪展

日洋展が大阪に巡回します。
7月19日(水) ~ 7月23日(日) 大阪市立美術館
http://nichiyoukai.com/news/170626.php
とても暑い中恐縮ですが、ご高覧頂ければ幸甚です。

天王寺公園の入り口を入ってすぐのところに、「てんしば」というスペースが出来ています。
https://www.tennoji-park.jp/
お子様を連れて来られても楽しめると思います。
とても暑いので、お飲み物など適宜おとりください。

第31回 日洋展

お久しぶりです。なんとか生きております。

第31回 日洋展
http://nichiyoukai.com/show/

今年も日洋展に出品しております。
途中でストレスでどうにもならなくなって入院したりして、一時は出品自体が危ぶまれる状態だったのですが、どうにかなんとかなりました。
先生と教室の皆様と、Twitterで励ましてくださったフォロワーの皆様、制作に協力してくれた家族に感謝します。
ご高覧頂ければ幸いです。

実は今も薬漬けで日中うとうとと眠くて殆ど何もできず、夜息子が寝てからようやく少し制作ができるかどうかという状態です。
この手の病気は長引くことが多く、完治は望めないかもしれません。
一生お付き合いするつもりで、少しでも制作時間を確保できるように工夫したいと思います。

そして、もう来年に向けて走り出しております。
これまで夫と息子を描いてきましたが、自分でも少しマンネリ気味になってきたと感じ初めていたタイミングで、思いきって行動してみたらどうにか道が見えそうなので、大きく方向転換をすることになると思います。
ただのファンアートと揶揄されるかもしれませんが、新しいジャンルとも言えなくもないですので、しばらくこれで頑張ってみたいと思います。やはり自分が心を揺さぶられるものを描いているほうが楽しいですし。
ま、美大も出てないただのおばちゃんだもの、どうせ無名で終わるなら日展に入選するために好きでもないものを描くより、大好きなものを描いていたいですわ。

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メールだけだとどうしても伝わりづらいので担当の方にお送りした資料。

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ラフ。普通この段階のラフは人に見せることを想定していないので、棒人間みたいな感じで他人が見てもなんだかサッパリ分からないんですが、担当の方にお見せするので一応人間に見えるように描きました(笑)。

第12回 アスール展のお知らせ

放置しすぎてもうとっくにお正月という時期ではなくなっていますが、本年も宜しくお願い致します。

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延々と描いていたF20号の習作が完成し、教室の展覧会であるアスール展に無事出品できる運びとなりました。
交通アクセス的にはご近所の方でないとなかなか行きづらい場所ですが、古墳巡りのついでにでもお立ち寄り頂けると嬉しいです。

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出品するのはこれ。
去年の末に急にナイフにはまり、最後の方は全部ナイフで描いています。
まあ私のはともかく、先生や諸先輩方の作品が素晴らしいので、是非!

しかし毎回習作にこんなに手こずっていてF100号はどうなるんだと思ってしまう…ははは…(白目)

棋士の似顔絵を描こう

プロ棋士の対局を観戦するうちに、誰かのファンになる方は多いと思います。
中にはあの棋士へのファンレターに似顔絵を添えたい、SNSに似顔絵を投稿したいと思う方もおられるでしょう。
そんなあなたのために、私が誰でも描ける似顔絵の描き方を伝授致しましょう!

まず、似顔絵には2種類あります。
鮎沢まこと先生の「ウロ烏鷺戯評」のような、本人の特徴を捉えて漫画風にデフォルメしたもの。
もう一つはリアルに描くものです。
前者の方がパパッと描けて簡単そう…と思われるでしょうが、実は断然こちらの方が難しいです。私もたまに描きますが、特徴を捉えづらい人、例えば整いすぎた美男美女などは意外に特徴がなく(お雛様の顔、とでも言えば分かりやすいでしょうか)、描けない棋士が大勢います。
逆に後者は練習すれば誰でもそれっぽく描けるし、SNSなどにUPしたときに「おお、うまい!」という反応が返ってくるので私としてはこちらをお勧めします。

最初にお断りしておきますが、この記事はアナログで描く方向けです。デジタルで描く方はご参考までということで。

まず最も簡単な方法。「トレース塗り絵」です。

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必要なものは、紙、元になる写真とそのコピー、鉛筆、ボールペン、お好きな画材です。
写真のコピーは、描きたいサイズに合わせて拡大縮小しておくといいでしょう。
画材は、それこそなんでもいいです。学生の頃、美術の時間に使っていたものでもいいですし、今なら100均で殆ど揃います。私はいつも使っている油絵具と、最近使い始めたペインティングナイフを用意しました。
元の画像は青味がかっていますが、古典絵画のような褐色系の色合いで描きたかったので、白、赤、黄、茶の4色で描いてみることにしました。

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コピーの裏を鉛筆で塗りつぶします。裏紙を使ったのでなんか書いてありますが、無視してください(笑)

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それを紙の上に置き(ずれないように仮止めテープなどで留めておくとよい)、輪郭をボールペンでなぞります。

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薄くて見づらくてすみません。時々コピーをめくって、きちんとトレースできているか確認します。

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あとはひたすら塗っていくだけです。時間の関係で途中になってしまいましたが…。ね、簡単でしょ? (ボブ・ロス風に)


いやいやいや、そんなん絵とちゃうやろ、俺はもっとお絵描きっぽいことがしたいんやー! という意識の高いあなたは、写真と紙を並べて置いて、見ながら描いてくださいね♪
…ってそれがパパッとできたらプロになれるやろー!

ということで、もうちょっとそれっぽい方法もご紹介しましょう。
名付けて「トレペチェック方式」です。

用意するものは、紙、写真、トレーシングペーパー、鉛筆、お好きな画材です。
私は今回は鉛筆で描いてみようと思います。

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まずは写真。
正確に描写するにはまず正確な形が把握できないといけないのですが、色や明暗がついていると形を把握するのが難しくなります。そこでこの写真から形の情報だけを取り出すわけです。

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それがこちら。単に写真の上にトレーシングペーパーを乗せて、鉛筆で輪郭をなぞったものです。
この写真のように極端に暗い部分がある場合は、画像処理ソフトで明るさを上げたものをもう一枚用意するといいです。

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まずはトレーシングペーパーの輪郭線だけを見て描き、少し描いたら絵の上にトレーシングペーパーを乗せ、ずれているところを修正し、また描いて…という作業を繰り返し、トレーシングペーパーがいらなくなったら写真を見ながら描き、明暗や色を加えていきます。

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これも時間の関係で途中になりましたが、ね、簡単でしょ? (ボブ・ロス風に)

いかがでしたでしょうか。あなたも是非棋士の似顔絵に挑戦してみてください。

最後に、私がこれまでに描いた棋士の似顔絵エントリーへのリンクを貼っておきます。
棋士似顔絵インデックス

※この記事は、 囲碁アドベントカレンダー のために書いたものです。

棋士似顔絵インデックス

囲碁棋士の似顔絵エントリーがあちこちに分散して見づらいので、こちらにまとめることにしました。
下にいくほど新しいです。

囲碁イラスト2011
囲碁イラスト2012

Twitterアイコン2011
Twitterアイコン2012

#描く碁 タグができた

囲碁にハマったら

前回の記事「私が囲碁にハマったわけ」の続きです。

よく「囲碁はルールは簡単だが遊べるようになるまでが大変だ」と言います。
ヒントになるかどうか怪しいですが、私の体験をご紹介しておきましょう。

さて私は突然囲碁にハマったわけですが、ここでいきなり困りました。
多分0からディープラーニングで学習していくAIにものが言えたらきっと私と同じことを言うでしょう。
361もある交点の、どこに打てばいいのかが分からない!

いやあ、一応本を読めば布石のことは書いてあるんですけど、一手目は右上の星に打つとして次は右下か左下の星、そのあとどっちかをシマって、うーんその辺からどう打っていいか分からない…。

仕方なくなぜかいきなり「ひと目の詰碁」なんか買って延々と解いていました。詰碁には一手目からはっきりとした答えがありますから。

囲碁の入門書を読んだり、夫に9路盤で打って貰ったりしたのですがあまりにも分からなさすぎてとうとう諦めて囲碁教室に通いました。同時期に入門した皆さんが普通に19路盤で打っているのに、私はどこに打ったらいいのか分からない状態が酷かったので、先生が9路盤を出して下さったのを覚えています。なんだか恥ずかしかったです…。

その後13路盤を経てなんとか19路盤でどうにか打てるようになったものの、やっぱりいつもどこに打てばいいのか分からない。仕方がないので棋譜並べを始めました。新聞の囲碁欄を切り抜いて、A4の紙に貼り付けてスクラップ帳を作りました。1局揃ったところで1手目から並べてみました。
めちゃくちゃ時間がかかりました…。
そしてその1局だけですが、「棋士が何を思ってそこに打ったのか」を1手目から終局まで自分なりに想像してコメントを書いていきました。
まあ初心者なので大したこともなくて、「128:入れて」「129:いや」とかそんな感じです(笑)
それから何局か並べるうちに、下手くそなりにもどうにかこうにか打てるようになりました。
意外と(?)詰碁も棋譜並べも好きで、実を言うと対局よりも好きで初心者の割にはよく並べていたと思います。

囲碁教室は、中級に上がって一年ほどで妊娠して辞めてしまったのですが、つわりが収まってからは並べたりもしていましたね。さすがに生まれちゃうともう無理になりました。本業(?)の絵のほうも忙しくなり、遠ざかる一方ですが、囲碁そのものからは離れることができず、打つほうは夫とたまに9路盤で打つくらいで、ほぼ観戦のみの「観る碁」になりました。

おそらくあんな衝撃的な出会いをしたからか、並べたり打ったりする機会が殆どないにも関わらず、囲碁からは離れようにも離れられなくなってしまいました。

六冠にハマったわけはまた次の機会に譲ろうと思いますが、とりあえずTwitterで騒いでいると思いますので、クリスマスが過ぎてからでもお気軽に絡んでやってくださいな。
それでは、またお会いする日まで。

※この記事は、 囲碁アドベントカレンダー のために書いたものです。