土系顔料とキメ色

本名を知ってる方から「佐治さん」と呼ばれるとなんだか恥ずかしいですなw


バロックの頃の画家が使っていた顔料は、せいぜい十数色程度だったようです。
それも大半は土系顔料で、鮮やかな色は極端に高価か、褪色が激しいか、油との相性が良くないものが多かった。
よくそんなものであんなに美しい絵が描けたものだと思います。
実際、修復前の絵を見ると、木々の緑の青が褪色してイエローオーカーやローシェンナになってしまって、「枯れ木?」みたいになってることが多い。当時の画家に現代の絵具を与えたら、「オーイェー! エクセレントピグメントォォォォォ!」な感じで狂喜乱舞してちょっと危ない人みたいになっちゃうに違いないです。

鮮やかな色は大抵非常に高価でしたから、耐久性の高い鮮やかな顔料をふんだんに使える21世紀の我々に比べると、彼らは圧倒的に「ローコストな描きかた」を貫いています。
昨年フェルメールが京都に来た際、私は主にピーテル・デ・ホーホを見に2回足を運びました。
この方、「ローコストな描きかた」が非常にうまい。
下層はもっぱら土系顔料で描き、上層の、しかも目の吸い寄せられる要所要所だけにぽいぽいっと鮮やかな色を置いておしまいな感じなんです。
もちろんそんなにテキトーに描いてなどいないと思いますが、土系顔料が残っている(カマイユのまま放置とも取れる)箇所も多いのに、人物など目の行くところに鮮やかな色がきちんと配置されているので、「うわーまっ茶っ茶!」みたいに感じない。

今後コバルトバイオレットのような高価な絵具を使うつもりなら、こういう描きかたは真似していきたいところです。

さらに固有色を塗り重ねたり、陰の部分に紫を差したりしていっています。
ミネラルバイオレットだからこんなに早い段階で使えますが、コバルトバイオレットなら最後の最後になるところです。
手順は再考の余地があります。

描けば描くほどデッサンの重要性を再認識しますね。
最近ふたたび顔もきちんと描かないとと思い始め、首・胸像に取り組むことにしました。
顔ばかり一所懸命描いて、体がおざなりになると痛いので、全体像ではあまり顔をしっかり描き込まないことが多かったのですが、50号を越えると顔もしっかり描いていないとおかしい…というか、人物画は最終的に顔の魅力が大半だったりするので…。

ミロのビーナスちゃん、初めて描いたけど、この方えらくウマヅラというかアゴのたっぷりした方だったのね。もう一度チャレンジします。

ヌードデッサン。120分。たまたま部屋にピアノがあるのに気づき(前来たときあったっけ?)、せっかくだから使おうということに。

…大変でした…ピアノがwww

全部真っ黒なのに、面によって微妙に明暗の差があり、鏡面になってていろいろ映るわ、逆パースになってないかのチェックが大変だわで死にかけましたwww せっかくだから鍵盤カバー(フェルトみたいな布)取ればよかったなー。
右足の太ももがこちらに向かって突き出されているのとかも大変難しく、全体的に美しくて描きごたえのあるポーズでした。

今回主催者の方がお仕事のため休まれ、彼から「木炭デッサンを久々に描く方に指導してあげてほしい」と頼まれました。
その方は「以前習ってた先生よりも教え方がうまい」と満足して帰られましたが、あんなのでよかったのかしらん…w

ところで椅子の向こうの足どうなってたんだろう…見えなかったから描いてないはずなんだけど…w

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