バロックの深い闇

今回はニコ生、二日目だけですが堪能しました! 面白すぎてなにもできなくなり困りましたw
絵を描いたりはできないし、実は晴れていたらカンヴァスを張ろうと思っていたのですが雨が降りそれもできず。
机のまわりをひたすら片付けました。今後ニコ生の日はこれでいこうw
それにしてもO矢先生のテンションが高すぎて、見ているこちらがへとへとに疲れました…w

ファンとしては嬉しい二連勝ですが、ゆうたんが新婚の喜びで燃えつきやしないかと心配です…w


遂に黒を使うことを決めました。

実はこれまで黒って使ってなかったんですよ。
全体を明るいトーンにしたいと思っていて、黒はちょっときつすぎるというのもあるし、なんとなれば青(ウルトラマリンでもコバルトブルーでも、まあ青ければOK)とローアンバーを混ぜればかなり黒い色が得られていたので、それで充分だったんですよね。

ところが、ヴェルネに変えたら「これが同じローアンバー!?」と思うほど明るいきれいな色で。
きれいなのは嬉しいんですが、青と混ぜてもブルーグレーのような色にしかならなくなってしまいました。
もともとローアンバーってそれほど着色力の高い色ではないので、黒くならないとパンチも減ってしまいます。

最近ようやくバロックっていいなと思い始めたこともあり、黒を使ってみようという気になりました。
いやーあの闇がどうも苦手だったんですよ。こんなに黒々と塗りたくらなくてもいいじゃない、と。
でも、じわじわと「ああいいなー」と思い始めて、あの深い闇を表現してみたくなったんですよね。
さすがに今の雰囲気で黒々と塗ると黒が強すぎると思うので、ローアンバーと混ぜてバンダイキブラウンみたいな色にして使おうと思っていますが。

あと、「レンブラントってやっぱりすごいな…」と。
うまい、うまいんだけどなにもこんなに醜悪に描かなくても、とか、こんなに凄惨に描かなくても、とかいうのがあったんですが、それも慣れて(?)しまいました。慣れって怖いw

なんかえらくしんどい道に突っ込んでしまった気がしなくもないですが、まあとにかく行けるとこまで行ってみますかね。

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固有色を乗せた…はずなんですが、今回土系顔料ばかり使用しているので前回とあまり雰囲気が変わっていませんw

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プリマ中塗り。ほんとはこれで完成させたかったんですが、黒が作れずどうしようと迷って、一旦黒を使わず乾かしてしまいました。
次回黒を重ねてもう少しコントラストを上げようと思います。
ピンストライプの下描きが消えてしまったため、当てずっぽうで描くしかなくなりました。
カマイユで服の柄を起こしておくべきでしたね。
あと肌はもう少し赤いかなー。男性の頬や唇って、特に若い方だと結構ピンクがかっているんですが、あまり赤くすると女性のようになってしまうので難しいところですね。

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Raw, raw, raw your umber…

みなさん金環日蝕見られました?
大阪は朝方は薄曇だったのですが、欠けはじめる頃から急に晴れてきて、うまく見ることができました。
空に浮かぶ金の細い指輪のようでとても美しかったです!
夫の出勤時間の関係で日蝕グラスが二つ必要で、「ギャンブルやなー」と言っていたのですが、「見られなかったらケアンズに行くか!」とわけの分からないことを言い出して購入。いやー買ってよかった。Twitterでも盛り上がれて楽しかったです。


絵を描くというのは、ひたすらどんどん描いているようでいて、実は見ることのほうが大事なんだなーと最近ほんとに思います。

まず、いい絵を見ないといけない。鑑賞眼がなきゃだめ。
いい絵とそれほどでもない絵はどう違うのか。それほどでもない絵とイマイチな絵はどう違うのか。イマイチな絵とダメな絵はどう違うのか。
それが分からないと自分の描いたダメダメな絵をちょびっとましな絵にすることができない。
上手い人ほどちゃんと見ていて、絵を見たあとで感想を伺うと、違いをはっきり言ってくれるんですよね。だから上手いんだー…。

鑑賞眼というのはちょっと名画を見ただけで肥えるものではなく、何千枚、何万枚と見ないとだめなんですねえ。
そして描いてない人より描いてる人、下手な人より上手い人のほうが大抵はよく見ている。

先日某H日会を見てきました。素晴らしかったです…。
これからも、もっともっと見ていこうと思います。

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カマイユ2回目。
このカンヴァスは以前塗ったライトレッドがツルツルすぎるので、プリマ描きの習作として来月半ばぐらいで切り上げ、新しくF30を張って持って行こうと思います。
なんでライトレッドがあんなにツルツルになっちゃってたのかは不明。途中でメディウムも変えたし、追試不可能になってしまいました。

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アイコンもカマイユ。ひたすらローアンバー。

秘伝の下描き

ちょっとしか見られなかったけど、ニコ生よかったですねー!
もうタイトル戦は全部ああやって中継してほしいですね。
対局室がずっと見られるなんて幸せ。音がなくていいから控え室も映してくれないかしらw

ゆうたんが勝ってもうすっかりゴキゲンです。今なら何を言われても怒らない自信があるwww


カマイユに入りました。
前回、構図を大きく変えて苦労したので、最初にチョークで下描きしてみようと思い立ったのはいいのですが、持っていたのはコンテ。
チョークだと白く見えている粉はカルシウムなので油を加えると透明になりますが、どうもコンテは白色顔料(チタン?)のようで、全体的に白っぽくなってしまいました。

測ったはずなんですがちょっと頭が大きいですね。次回修正。

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ちゃんとしたチョークを使わないといけないのですが、日本のチョークは黒板への定着をよくするためにバインダーが多く、上から絵具を乗せるとちょっとベタッとすると聞いたことがあります。個人輸入だと大量に買わないと損な気がするので、また考えます…。

古典絵画の画家の肖像に、カンヴァスを前に、下描きをしているものをいくつか見ます。
詳しくはこのへんを。
http://torilogy.exblog.jp/15860098/ http://torilogy.exblog.jp/15347446/
有色下地を作っておいて、白チョークで線描して下描きとするようです。

下描きの方法ってほんとにたくさんありますよね。
一般的には木炭を使う方法と、溶剤を使っておつゆ描きをする方法が多いようです。

それ以外にも、紙に描いた精密なデッサンや、小さなカンヴァスに描いた習作を本制作のカンヴァスに転写する方法があり、工房で制作が行われていた頃には各工房の秘伝だったようです。

当時は薄い紙もなくて大変だったでしょうが、21世紀の我々にはトレーシングペーパーという強い味方があります!

  1. カーボントレース1 : 一番簡単な方法じゃないでしょうか。下描きした紙の裏、あるいはそれを写し取ったトレーシングペーパーの裏を鉛筆やコンテで塗りつぶし、線をボールペンなどでなぞって転写します。ただし油彩の場合は鉛筆は使わないほうが無難です。黒鉛の粒子は顔料よりも細かく、メディウム中を上層へと移動してしまい、何層塗り重ねても鉛筆の下描きが浮き上がってきてしまうからだそうです。
  2. カーボントレース2 : トレーシングペーパーの裏に油絵具を塗る方法。粉が定着しづらい下地でもきっちり転写できます。ただし当然油彩限定です。
  3. 方眼トレース : 下絵に方眼を引き、本制作の比率に合わせてカンヴァスにも方眼を引いて転写する方法。本制作の大きさに関わらず正確に転写できる万能な方法。ただこれ意外と大変。方眼を大きくすると大雑把にしか転写できないし、細かくすると間違うし。方眼の線を何本かに一本、違う色にするなどの工夫が必要です。
  4. 粉トレース : 下絵に点線のような小さな穴を開け、その穴から木炭や顔料の粉をタンポンで叩き込んでトレースします。粉の定着の良いフレスコで使われていた方法です。(粉の定着性がクリアできたという前提ですが)カーボントレースだとたわんでしまって大きなカンヴァスにはトレースできないためパネルにする必要がありますが、これなら大きくてもカンヴァスでいけそうな感じです。ただ100号ぐらいにもなるとやっぱり無理かもしれません。

トレースに関してはデジタルのほうが遥かに楽ですね。あれをアナログでできたらと何度思ったことか…。

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アイコンは、ひと月に一枚描くのが大変になってきたので、メイキング方式にしようと思っています。
ひと月目がトレース線だけの状態、ふた月目がカマイユ、み月目が完成作。
というわけで「カーボントレース2」でトレース後きっちり線を起こしました。
途中の状態って、裸とか下着姿を見られるようで恥ずかしいですが、しばらくこの路線でいってみようと思います。
すごい広角だけど表情がいいからまあいいかw

NO FUSAIN, NO ART.

ゴールデンウィークはスケッチ三昧だった方も多いなか、私は夫とテルマエ・ロマエを見に行ったのと、実家に遊びにいったのみ、あとはずっと寝てました…。
ぼちぼち落ち着いてきた感じなのでせめて静物画の準備に取り掛かりたいところです。

新しい4ヶ月が始まりました。
ポーズ決めはバレリーナが得意なFさん。
このモデルさんで皆さんH日会やN展に入選しまくっているのでゲンがいいのだそう。
かなりしんどいと思うのですが、さすがに素敵なポーズ。
いつもの、ポーズ20分休憩10分だときついので、ポーズ14分休憩7分にしていただくことに。

くじ運が悪かったにも関わらずいい場所が取れたのでご機嫌です。
逆光が好きだからといってこればっかり描いているとアレだとは思うのですが、下手を補うアングルも大事かなと思ったり…。


木炭は苦手な方も多いのですが、私は結構好きです。
鉛筆とどちらが好きかと聞かれたら軽く10分ぐらい考えこんでしまいそうです。

なんて言えばいいんでしょうね、アナログ画材で唯一Undoが使える感じがいいんですよね。
木炭は、黒くするのが大変なかわりに、一瞬で白くできる画材。だから思い切ってガンガン描いていける。
鉛筆は、黒くするのが楽なかわりに、消すと大抵紙が痛むので、少しずつ黒くしていかないといけない、計画性が必要な画材です。
ちなみに木炭がデッサンや下描きに使われる前は、主に銀筆などが使われていました。
銀筆は消すことができないため、鉛筆以上に計画性が必要な画材です。
鋭い線で描くため、ハッチングが主体の、テンペラのエスキースなどには向いています。
木炭は逆に大きな面を捉えるのに向いています。鉛筆は中間ぐらいでしょうか。

人間って、使う道具に思考が形作られるようなところがあって、ルネサンスの描きかたはやはり銀筆と軟練りの絵具が作ったんじゃないかと思うんですよね。
逆にバロックは木炭と硬練りの絵具によって作られているのだと思います。繊細なハッチングをしていたら、あんなにガスガスと筆跡の残る絵は描けていないはずです。

だから道具にはこだわったほうがいいと思うのです。舶来の最高級品を使えとかそういうのではなく、道具によって自分が作られていくのだから。

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あちこちおかしなところはあるのですが、完成作のイメージとしてのエスキースとしてはこんなものかな。
向こうの壁に窓を開けるかどうか悩んでいます。実際には窓はあるのですが、主な光源はスポットライトで、スポットライトを描かないかぎり足元の影の説明がつかなくなってしまうからです。レンブラントの肖像画のようにぼわんと光が落ちている壁みたいなのが描ければいいのですが…。

森ノ宮ってほんとに居心地のいいところです。
いい絵を描こうと真剣に思っている人しかいない。Aさんのお人柄でしょうかね。
ブログを見て私の体調を気遣ってくださる皆様に感謝です。