乾燥日数実験

しっかり厚く、タッチをつけて塗るにあたって、どういう画用液を使って、どれくらいの厚さで塗ればまあどうにか翌日いっぱいぐらいで乾燥するのかなと思い、適当な実験をしてTwitterでつぶやいたところ、いつもお世話になってるドーナッツ王子 (@donuzium) さんから思いがけず「ぜひレポートを」というリプライを頂きまして。

最初に作ったテストピースは鉛白とローアンバーを混ぜていたうえに、画用液にもダンマル樹脂が入れてあったこともあり、超速乾性で、翌日にはシッカチフに関係なくバリッと乾燥してしまい、実験になりませんでした。
そこで、わざわざ乾燥の遅い絵具ばかりで改めてテストピースを作成し、実験しました。

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試した色はパーマネントホワイト(ホルベイン HOC)、ウルトラマリン(同)、アイボリブラック(ホルベイン 習作用、最初に買ったセットに入っていたものです、製品だとPOP油絵具?)。チューブに書いてある乾燥日数はそれぞれパーマネントホワイトが4日前後、ウルトラマリンとアイボリブラックが5日前後となっており、わりと遅いほうに属する絵具になります。

支持体は水性・油性両用カンヴァス。機械塗りの一般的なものです。

メディウムは、自製のサンシックンドリンシード(a)をベースにしています。これだけは画材屋さんで入手できないものですが、いたって普通の作り方をしているので、追試できるかと思います。
そこに、ペトロールのみ(b)を加えたものと、シッカチフ ブラン(ホルベイン)をペトロール(同)で半分に割ったもの(b’)を加えたものを用意しました。a:bとa:b’は同じ比率になるようにしたつもりですが、少量の液体を正確に量る道具がなく、目分量です。
普段はダンマル樹脂をわずかに加えますが、樹脂は乾燥を助けるので(酸化重合を促すわけではなく、溶剤が揮発してしまえばとりあえず固形になる)、シッカチフの実験には邪魔かと思い加えませんでした。

絵具を5mmほどパレットに出し、先ほど作成した画用液を2滴加えました。
画用液は描画にはかなり多いですが、絵具自体にも最初からシッカチフが入っているため、少なすぎては差が出ないのではないかと思い、ちょっと極端な量にしてみました。
これをナイフでよく練って支持体に厚く塗ります。普段ナイフで描画はしませんが、筆だとその都度洗うか、同じ太さの筆を揃えなければいけないなど同一条件に塗るのが難しいためです。
オイル過多とはいえ、盛り上げたエッジが出る程度には粘りがあります。

こういう実験で室温というと25度前後だと思うのですが、8月ということで30度ほどはある部屋のなかで放置。

結果は…。

シッカチフ有

  1. パーマネントホワイト : 2日
  2. ウルトラマリン : 5日
  3. アイボリブラック : 4日

シッカチフ無

  1. パーマネントホワイト : 3日
  2. ウルトラマリン : 5日
  3. アイボリブラック : 4日

予想通りの結果になったのはパーマネントホワイトだけで、ウルトラマリンとアイボリブラックはシッカチフの有無はあまり関係ない結果になってしまいました。ただ、オイル過多にもかかわらず、カタログスペックどおりに乾燥したわけで、サンシックンドリンシードとシッカチフの効果によるものでしょう。
ホルベインの白は、盛り上げたりする表現のためか、樹脂が多めに入れてあるように思うので、速く乾燥したのはそのせいもあるかもしれません。
実際にはここまでオイル過多にも、分厚くも塗らないので、乾燥の遅い色でももう少し早いだろうと思われます。

以上、いい加減ですが実験でした。

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